Mine handmade taste

峰ばあちゃん
手作りの味

宮崎市の浜田水産は、日向灘の沖合いで獲れるシラスを天日干しにした、こだわりのちりめんじゃこを作っています。
その味わいは県の優良県産品にも認定されており、県内外に多くのファンがいます。

じっくりコトコト手間ひまかけた逸品

「ちりめん山椒を作っているので見に来ませんか?」。そう誘われて、宮崎港近くの浜田水産を訪ねました。3つの大鍋を前に、忙しく立ち働いているのは『峰ばあちゃん』こと、浜田峰さん。浜田水産のオリジナル商品『峰山椒』を10年近く作り続けています。
漁から加工・販売まで自社で一貫して行っている浜田水産は大正4年創業。昔ながらの天日干しにこだわり、太陽の恵みをたっぷりと含んだ『宮崎ちりめんじゃこ』を作っています。このちりめんじゃこをもっと多くの人に味わってもらいたいと作り始めたのがちりめん山椒でした。
峰ばあちゃんは1日に4〜5回『峰山椒』を手作りしています。ちりめんじゃこの加工作業と平行して作っているので、峰ばあちゃんは朝から大忙し。水からゆでて丁寧にあくを取ったちりめんじゃこに、秘伝の分量のしょうゆやみりん、酒を加え1時間かけてじっくりと炊き上げていきます。ちりめんじゃこが色づいてきたら山椒の実を加え、手早くかき混ぜて水分をとばします。焦げつかないように炊き上げていく作業に一番気を遣うそう。
こうしてできたちりめん山椒を、さらに天日で干すひと手間を加えるのが峰ばあちゃんのこだわり、太陽の光を浴びてちりめんじゃこがしっかりと色づき、自然の甘みが生まれます。

良質で安全なものを日々真剣に取り組む

できたてをいただき、じっくりとかみしめると程よく味のついたちりめんじゃこと山椒のぴりっとした味わいがなんとも言えず美味。ご飯やお茶漬けにのせたり、おにぎりや卵焼きにまぜたりと食べ方はいろいろ。もちろんお酒のつまみにもぴったりです。
ちりめんじゃこ漁は天候に左右される上、一人で作る量に限りがあるので早めに注文するのがおすすめ。峰ばあちゃんの愛情がこもった『峰山椒』は、自宅用だけでなく贈り物としても喜ばれることでしょう。